ドリームペッツについて
☆ はじめに ☆
1950年代、アメリカの「R.DAKIN&COMPANY」社の創業者、リチャード・デーキン氏が、日本へ汽車玩具の製作を依頼しました。試作品が日本から遅れてきた際、それを保護する緩衝材として動物のぬいぐるみが入っていました。ユニークで完成度の高いそのぬいぐるみたちに非常に感銘を受けたデーキン氏は、汽車玩具ではなく、このぬいぐるみを製作するように指示したのです。
さまざまな色の別珍素材を縫い合わせ、おがくずを詰めたこのぬいぐるみは、当時、日本で国内用として販売していましたが、「R.DAKIN&COMPANY」社により、1957年「DREAM PETS」の母体となる数種類のぬいぐるみを発表、またたく間にアメリカ全土へ知れわたるようになりました。
1957年発表から、1980年代前半に生産中止になるまでにつくられたドリームペッツの種類は、なんと2000種類以上といわれています。別珍素材のみならず、レザー素材でつくられた「レザーペッツ」や、男の子や女の子の人形「ドリームドール」なども同時展開され、非常に多種多様です。
そのさまざまなデザイン、動物たちの表情は飽きることなく、発表から50年経過した今でもコレクティブルアイテムの1つとして、数多くの人に愛されています。アメリカには熱心なコレクターが多いことでも有名です。
当店、Sunny's smile(サニーズスマイル)では、お客様にできるだけ状態の良いアイテムをご提供したいと思っております。
どこかなつかしく、見ているだけで心が和むあなただけのドリームペッツはいかがでしょうか?
☆ 製造年代早わかり ☆
ドリームペッツは、体に縫い付けられた「布タグ」と糸で吊るされた「紙タグ」がつけられ販売されていました。これらは製造年代によりリニューアルされており、このタグで年代の識別ができます。
当店「Sunny's smile」では、大まかな区分として、1957年〜1964年頃までを「初期」、1965年〜1969年頃までを「中期」、1970年以降を「後期」として識別します。
・初期のドリームペッツ・
紙タグは緑色とベージュで構成された厚手の紙タグ(以下Aタグ)、また黄色と青色で構成された紙タグ(以下Bタグ)です。
Aタグは裏面にぬいぐるみの名称は無く、スタンプで製品番号が押印されています。
初期のドリームペッツでこの紙タグがついているものは、1962年頃までしか存在せず非常に希少です。
Bタグは裏面にぬいぐるみの名称と製品番号がスタンプされているようになります。
布タグはどの年代でもバリエーションがありますが、初期のものは布タグに織り込まれている文字の行数が2〜4行のものです。
また、特に創生期の布タグはデーキン社の商標と製造年のみでドリームペッツの表記が無いものや、「made in Japan」だけのタグもみられます。
初期のドリームペッツを探す。
・中期のドリームペッツ・
紙タグは青色と黄色で構成された初期の紙タグより薄手の紙です。
裏面にはスタンプで製品番号とともにぬいぐるみの名称が押印されています。
布タグは、布タグに織り込まれている文字の行数が5〜6行のもので、
「ALL NEW MATERIALS」や「WOOD BY PRODUCTS」などの文字が入ります。
中期のドリームペッツを探す。
・後期のドリームペッツ・
紙タグは中期と同じ配色ですが、タグの形が楕円形から長方形になります。
裏面にはスタンプで製品番号とともにぬいぐるみの名称が押印されています。
布タグは、布タグに織り込まれている文字の行数が6〜7行のものになります。
この年代から、台湾、韓国、フィリピンなどの工場でも製造されるようになったので、布タグにもそれぞれの製造国が記されるようになります。
後期のドリームペッツを探す。